KOA株式会社
シミュレーション技術
KOAでは、製品の評価方法としてシミュレーションを用いた評価を行っております。シ
ANC騒音低減試験システムは、騒音と逆位相の音で騒音を相殺し低減するシステムです。
ANC騒音低減試験システムは、吸音材などで消音できない「2kHz以下の低周波騒音」を消音することができます。
周期的な騒音では、-20dB(1/10)以下に消音することができます。
<ANC騒音低減試験システムの特徴>
・フィードフォワード、フィードバック両方の試験に対応しています。
・オシロスコープと周波数アナライザを内蔵していて、騒音に関する各種データ解析ができ、低減するためのフィルタ係数などを求めることができます。
・試験中のデータの保存/読出しができるので、数日におよぶ長時間のANC試験ができます。
・ANC騒音低減試験システムは、騒音低減を研究・実験されているお客様にマッチングします。
ANC騒音低減試験システムは、騒音と逆位相の消音信号で騒音を相殺し低減するシステムです。
・騒音信号を参照マイクで拾って、ANC試験装置に入力します。
・この参照マイクの騒音信号を元に、騒音と逆位相になる消音信号を生成し、消音スピーカから出力します。
・騒音信号と消音スピーカからの信号は相殺しあい、誤差マイクには小さな信号になって現れます。
・このシステムはフィードバックループになっていて、誤差マイクの信号が0になるように収束していきます。
※消音信号は騒音信号の周波数が変わったり、大きさが変わっても、その変化に追随し、常に安定な消音を行うことできます。
<ANC試験評価用ダクト>
「騒音スピーカと参照マイク」、「消音スピーカと誤差マイク」で構成されます。
「本評価ダクト」と「録音した騒音信号」を使えば、騒音がANC騒音低減試験システムで消音できるかどうか、消音できるレベルなどの事前確認ができます。
<ANC解析サービス>
当社が、「本評価ダクト」とお客様の録音した「騒音データ」で、ANC試験を行います。
消音できる騒音か否か、消音するための各種パラメータなどをまとめてご報告するサービスです。是非、お使い願います。
ANC騒音低減試験として、フィードフォワード方式とフィードバック方式を設定することができます。
また、騒音に合わせて、サンプリング周波数、タップ数、修正係数、アンプゲイン、入出力フィルタ等も設定できます。
ANC騒音低減試験は、以下の順番で行います。
1.2次経路(消音スピーカ~誤差マイクまでの経路)のシステム同定を行い、2次経路の伝達関数を求めます。
収束レベルが小さくなれば、2次経路のシステム同定完了です。
2.「ANCを稼働」にチェックを入れると、ANC試験開始になります。
3.ANC騒音低減試験結果を保存し、読込むことができるので、数日に及ぶ長時間のANC試験を行うこともできます。
ANCコントローラには、オシロスコープと周波数アナライザが内蔵されていて、騒音信号や誤差信号などを解析し、最適な消音条件を検討できます。